ココは只の水溜りなのか

釣りキチゆえに今まで釣具屋さんにお支払いした金額でラク~に家が建つ男が、チープに目覚めてご近所を釣りまくる!というお話

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2014-11-02-Sun-07:50

【 番外 】 島原ぶらり釣り やっぱり有明海は超楽しい。 (前篇)

10月31日 島原霊南

ウルメイワシが釣れているという情報を得て島原市内に行く。
大村市内から島原市内まで、わざわざ車で一時間半掛けてイワシを釣りに行くというのは、経済面で言えば単純に大馬鹿野郎なのだけど、大馬鹿な事を真面目に馬鹿するのが正しいお遊びの道なのだ。と、思うぞ。

しかもこの馬鹿な釣りには地元のガイドまで居るという馬鹿さ加減がのっけから超楽しいと思う。

しかし、一時間半のドライブは長いなぁ・・・途中セブンイレブンに二回寄ってコーヒーを調達する。
島原半島に入ると当然人が変わる。 この地の人は皆素朴で嘘がない。

コーヒーをドリップマシンに入れていると僕の後ろにご婦人が並ぶ。 入れる所は二か所あるので並ぶ必要はないので、こっちで入れなさいよと教える。  なんだかこの女は入れる手順が良く解らないみたいで、妙にまごまごしているので、僕が入れてやる事にした。

そのまま二人でセブンの駐車場で色んな世間話をして過ごす。 しかし、こんなペースじゃ釣り場には着かんなぁ・・・
僕の島原半島のお友達は大体こんな感じで増えて行く。  独特なんだなぁ、他の地域では人はもっと他人を警戒するものだもの。

思うにこの地は何回も人の構成が激変する経験をしたのが大きいのかも知れない。
島原大変肥後迷惑等の天変地異とか、島原の乱とかだと丸々村が消えるという事も有り、そういう事で他所からの新しい人をあれこれ詮索無しに受け入れて来た地なのだ。




そんな訳でガイドを買って出た青年君をたっぷり待たせての釣り場到着。
地元のおじさんおばさんが仲良く竿を曲げている。 何を釣っているのかはイマイチ不明なのだが、ポンポンと良く釣れている。

僕もサビキを準備する事にする。
仕掛けをセットしながらガイド君に上が良いか下が良いか聞く。  時々妙齢なおねえさんに上が良いか下が良いか聞く事があるが、それは薄暗い個室でのお話で、こういう太陽の下の海辺では、撒き餌カゴの位置の事を普通聞いていると思えば良い。

「さぁ・・・どっちでもイイんじゃないですねぇ?」

え?僕は断然下の方が気持ちイイけどと思うが、そういう話に持って行くのには燦々と輝く太陽が邪魔だぜ。
そう釣りをするんだった。  でもでも、綺麗なお姉さんなら上でも下でも何でも良いですとだけは堂々と胸を張って言えるとだけ書いて置こう。   しつこいか? しつこいのか? こんな男はキライか?

その時、何だか絶対このおじちゃん達は毎日此処で遊んでいるんだろうなぁと思うベテランさんの会話が聞こえる。

「またまた、コノシロが釣れたぞ~」      「おお、そうかい?」

ふ~ん、コノシロか・・・ なら、上カゴだな。
コノシロに限っては撒き餌は上からが断然良い。


IMG_4076.jpg



ガイド君お勧めの場所でクーラーに腰かけて釣り始める。
イワシでもコノシロでもナンでも良いぞ~! さぁ、来なさい! 今ですよ~!

シ~ン・・・・

ナンも釣れんなぁ・・・釣れている地元原住民にペコペコして仲間に入れて貰おうかしら・・・
あの人達に気に入られるにはどうすれば良いのだろうか、やっぱり此処はシモが効いたジョークだろう。

ええと、ええと、クソぅ、今は高校生が聞いたら全員泣く様なシモネタしか浮かばん。 想像の枯渇だ。 脳機能の終焉だ。
死んだ方がマシだが、遺産で家族が揉めると思うと悲しい。 しかし、僕には遺産なんて呼べるモノはナニもないのだった! ああ、神様有難うと涙を流していると、ウキがピクンピクンと激しく動く。

随分とチっこいコノシロじゃないか? しかもサビキ仕掛けがグチャグチャじゃないか!
ガイド君も「ヒットぉぉぉぉ~」と叫んで、しかも同じく仕掛けがグチャグチャ。

二人無言でどうやったら此処までグチャグチャになりますか?という仕掛けを直す。


IMG_4074.jpg

しかし、これ程の小魚を2~5匹釣る度に無言でうつむいて、なが~いテグス直し直しタイムがあると思うと、これは案外釣りよりは坊さんの修行に近い事になるのではないか?と思うと涙が溢れて来る。 俺が何をしたって言うんだい?

もういっそ、新しいサビキに取り換える?とか、しかしなぁ~とか言いながら直し直しタイム終了。

取りあえずウキがピコピコしたら間髪入れずにぶっこ抜くという工夫でも何でもない作戦を実行に移すと、仕掛けグチャグチャの惨事は起こり難いという事を発見する。  偉いなぁ、俺。 一度の失敗を活かす男だ。

成る程、女がキャーキャー言う訳だ。 俺は上でも下でもいいんだぞぉ~!と絶叫したい衝動を抑えて釣りに専念する。 絶叫した所で誰も意味が解らないし、これを読んでいる暇な人も、もうウンザリだとページを閉じるのが解る。



そんなこんなで釣りまくったコノシロ。

だがしかし、ちょっと待って呉れ!

IMG_4079.jpg

実は家に帰って処理をしている時に気が付いたのだけど、この魚はコノシロではありません。
原住民ベテラン風おじ様達が全員コノシロだと言うから騙されてしまった。

大体あいつ等は全員うかうかした顔した奴等だったじゃないか!そんな奴等に騙されるなんて、僕はなんてお人よしのボンボンのなれの果てなんだ?

第一コノシロのこのサイズが今まで釣れた現場を見た事がない。 それと調理していて気が付いたのだが、背ビレの形状がコノシロではないわな。  

ではナンというお魚ですかと言えば、「サッパ」 岡山辺りで言えば「ママカリ」じゃないかな。 サイズも大体合うもんね。

でもなんか違う様な気もするんですよね・・・有明海ってホントに謎が多い海で、特にこういうニシン目に属するんだろうなぁというお魚はもう訳が解らんぞ?という位沢山の種類が居る訳で、漁師なんかは流石に見分けているのだけど、なんていう魚ですか?と聞いても、「さぁ?・・・」と、別に名前も無いという場合さえある。

だから、本当はこの魚にも名前なんてない可能性だってある。 でも、サッパだと思うよ・・・自信ないなぁ。
サッパとママカリで「サッパリ」でもイイか?  もうどうでも良いか? いや、そんなあやふや良くないが、やれ諫早干拓調整池開門だぁ~、いや、ダメだぁ~!と白黒あやふやなのが有明海なのさ。  と、急に社会派の一面を見せてお茶を濁す事にするか。


実は魚を全部捌いてしまってから「しまった!」と気が付いたのだけど、やっぱりコレなんだ?という魚を二匹釣って居たのでした。

釣った時は大きなトウゴロウイワシだと思っていたのですが、捌いてビックリ!全然違うんだなぁ。
え?と思ってそのまま口に含んで味を確かめると、美味いイワシだ。

この魚は今まで釣った事がない魚なんだ!と気が付いて、釣った筈のもう一匹を探すが、犬用に調理した奴の中に混じったか、釣り場で超テキトーに水汲みバケツに放り込んだものだから、バケツから時々跳ねて脱走する「パピヨン」に混じって自由を勝ち取ったかのどちらかなのだろう。

記憶を頼りに少し調べてみるが、「カタボシイワシ」が一番近い気がする。 だが、やっぱり違うかも知れない。
食っちゃったもんなぁ、もう解らんもんね。

「案ずるより産むが易し」 いや違う「覆水盆に帰らず」 大袈裟だなぁ・・・そう!「過ぎたるは及ばざる如し」と言いたかった。 


ガイドの青年君にお礼を言って島原霊南の港を後にする。
ま、他にも色々とやっているので、電話で暫く雑用を済ませて口之津方面にブラブラ気ままに行く事にするが、その模様は後編に続かせて貰おうかな。 でも、期待はしないでね、たいした釣果も実はないのです。

ただ今は、僕的にコーヒーブレイク入れたいだけなのよ。 ではまた。
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